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110107

〜皇紀二六七一年の初春を言祝ぎて詠める〜



「森の中に穴があった」











森の中に





穴があった






深い






「いやぁ」






穴である






「まいったまいった」






誰かはまっているようである






「どん底だぜっ」






幽かに








「必殺っ ! 」













声が













「マスタァースパァァァークゥゥゥっ!!」













聞こえる














「なんちゃってなんちゃってなんちゃってなんちゃ………」















@















透きとおった冬の空の高みでチルノが輪をかいた














川では雀が鼻水をすすりながら鰻の罠を引き上げている

















狐が通る

















061123

「夜雀」

昨日のリバウンドで適当に描いてたら、なんか気に入ってしまった。

何と言うか、「新日本紀行」的風景。

これから彼女は、
屋台を置いてある森までこの巨大な獲物を運ぶのである。
重くて飛べないので、たっぷり一里はある道を歩いて運ぶのである。
森に辿り着くと、
すぐに屋台を組みたて、
休む間もなく鰻を捌き、串に刺すのである。
そこでようやく一休みなのである。

・・・ 腰を下ろしてボーっとする雀 ・・・

しかし、
あんまりボーっとしていると何をしてたか忘れてしまうのである。

だから、
憶えているうちにそそくさと仕事に戻るのである。

火を熾し、焼きにかかるのである。
タレを引くのである。
引いたタレが煙に乗って漂いだす頃、
まず、呑んべぇの鬼が現れるのである。
それから、
未成年の魔女や、
いつもツケの巫女や、
下戸の氷や、闇や、虫などが、
夜道や夜空をふらふら流れて来るのである。
時には、
狐や門番が、この世の憂さを捨てに来たりもするのである。

彼女たちを相手に、
夜更けまで、
雀は鰻を焼き、
燗をつけ、
グチを聞いたり、
喧嘩の仲裁をしたり、
食い逃げを追いかけたりするのである。

書いててもう胸が締めつけられるようなのである。

ワシより百万倍は偉いな。


080221

最近烏が多いな庭の木に巣でも造ったかまぁいい烏くらい

などと広い心で高をくくっていたら天狗が人里出張所を設置していた無断でそれも門脇の一等立派な松に

まぁ私自身には覗かれて困るような後ろ暗いところなど微塵も皆無であることは論を待っても無駄であります

が自分さえ良ければそれでいーのか何も問題は無いのかというとそーゆーものではないのですね世の中って

我が家に仕える者の中には若い娘も少なくはないし年頃ならば後ろ暗いところの一つや二つあるのが人並みですか ? ちくしょう

はたまた翻りつつ気配りを巡らすならば門前を通行する皆様もじろじろ見下ろされて気分の良かろうはずがありません

世間体って大事です ― とっても

やはりこれは速やかに立ち退いてもらわねば困るのでそう言い渡してこいと命じてみても家の者一人残らず天狗なんて怖いから嫌だと申します

当主の私は怖くないのかと問質せば怖がられたいんですか嫌われますよ可愛いだけが取り柄なのにこのチビと開き直られました

ここは阿求様御自らビシッと言ってやってくださいよねぇほらほら

厨の土間のその隅にしゃがんで嘘泣きする私に家人揃って追い討ちなどと人の心の暗部は量り知れませんいやまったく

後のことはまかせろ ?

日の丸小旗打ち振り放り出されても相手は天狗だ私だって怖いわい

謝るから家に入れてください




080215

「地獄」


世界は黄昏と夜更けを繰り返している

四季を通して開け放たれた窓には簾が懸かっている

過剰な光は無い

隈なく布団が敷き詰められた四畳半は薄暗くどこもかしこもふかふかである

過剰な音も無い

たまに、どこか遠くから夜雀の歌声が幽かに流れてくるくらいだ


「仕事」ってなんですか?

目が覚めるといつも夕方

鍋が煮えている

水炊きである

布団の上で食う

なかなか好い豆腐を使っている

買いに行かなくてもちゃんとポン酢がある

食い終わるとおせっかいな白黒が簾を押し上げ窓から入ってくる

口数は少ない

鍋や小鉢を洗いながら二言三言

片付けが終わるとあっさり帰る


また寝る


ここは…





080122

「ルーミア」


冬枯れのデンデラ野を黒い球体が漂っている。

なにか歌っているようだ。

「るーみあはー」

「なにものなのかー」

「どこからきてーどこへー」

「いくのかー」

「やみのなかのるーみあはーいきてー」

「いるのかー」

「しんでいるー」

「のかー」

「わからないー」

「ふかくー」

「てー」

「こーちゃくえんー」

「ばんー」

「じしょーのちへー」

「せんー」

「じょーはつー」

「するー」


先日、永遠亭に連れ込まれてからずっとこの調子だ。

みんな心配しているぞ。



070611

「八雲の中の八雲たる八雲」

 〜博麗議定書の裏に書かれていた落書き



アーメン

アーメン

汝は時と場所を見る者である

アーメン

汝は径を見る者である

あるいは綻びを結ぶ者である

アーメン

汝は星を見張り

時と場所を告げなければならない

アーメン

汝は木の下影を覗き

径を告げなければならない

アーメン

汝は聞かなければならない

汝は聞かなければならない

時と場所と径を聞かなければならない

アーメン

汝が見、告げ、聞く、時と場所と径は

汝が知るべき時であり去るべき時である

汝が知るべき場所であり去るべき場所である

汝が知るべき径であり辿るべき径である

アーメン

知るべき時を知りその時を忘れる者は幸いである

アーメン

去るべき場所より去りその場所を捨てる者は幸いである

アーメン

径を辿り去る者は幸いである

アーメン

忘れるべき時を忘れ、捨てるべき場所を捨て、去るべき径を去った汝こそ幸いである

アーメン

我は汝に名を与え隠す

汝は与えられた名を覚え隠さなければならない

汝の名は

全ての星が全ての場所を告げるひとつの場所である

汝の名は

砕けた月が全ての時を告げるひとつの時である

汝の名は

去る者が来る径である

アーメン

アーマンである我は汝でありその場所を鎮る者である

アーメン

アーマンである我は汝でありその時を保る者である

アーメン

アーマンである我は汝でありその径を衛る者である

アーメン

アーメン

アーマンである八雲と

アーマンである八雲の中の八雲と

アーマンである八雲の中の八雲たる八雲の名に於いて



アーメン



070530

目が覚めて

まだ世界が在る


070526



早朝

マヨヒガの勝手口

暗い屋内から笊を手に出てくる橙

純白の道服姿

そろそろ八雲らしいなりを

ということで狐が仕立ててくれたものだ

まっさらの白に梢と朝日が造る斑

ところどころ煌くのは織り込まれた九尾の金毛

毎日、家でちょっとだけ着る

汚れるから遊びに行くときは着ない

いや、

実は一度だけ

氷や雀に見せびらかすために着ていった

サイズが合ってないとからかわれた

確かにかなりブカブカ

だが、それも

「子供はすぐに大きくなるから」

という狐のバカ親心

応えねばと思う

頑張って早く大きくなろう

目標は

百年くらい

…うん

あっと言う間だ


070408

「蓮子 春溶」

春が

零れる

春が

溶ける

影が

掠める

蓮子?




061130


美鈴vs魔理沙―紅魔館内無限回廊での模擬戦闘


美鈴はけして弱くない。
普段の手応えの無さは、性格の甘さによるもの。
絵に描いたような“お人好し”。
それも本当に弱点なのかどうか―
そう信じて彼女を侮るモノもいる。
と言うか、たいていのモノがそうだ。
だが、
そのたいていに魔理沙は荷担しない。
「わかんないよな」
と思う。
絶対の強さ弱さなど、誰にわかる?
確かに、
普段の紅魔館訪問で負けた憶えは無い。
虫けらのように踏んづけて通ることもある。
それでも、
侮っていい相手ではないと思う。
そんな相手なら、
「なんで、こんなに楽しいんだ?」
魔理沙にもよくわからない。
だから、
答は本人に訊く。
「中国うううっ!」
「はいぃ?」
馬鹿に呼ばれてお人好しが現れる。
それまで気配の欠片もなかった場所から、ふらりと、
当たり前のような顔と声で。
馬鹿好みの真正面。
「訊きたいことがあるっ」
「どぉぞネ」



061124  魔理沙  眼下の敵

vs美鈴  紅魔館内無限回廊での模擬戦闘

…のまま、機首を真横に振って急制動。
はしたない大股開きで梁に片足を突っ張り慣性を殺す。
が、まだ半殺し――残りは気合いで殺したおす。
無茶な機動に暴れる愛機から体が跳ねる。
対処は無意識と汗ばんだ両手にまかせ、思いきり首を捻る。
遥か下をお気に入りの帽子がひらひらと墜ちていく。
目は、そのまだ下に見えるはずの姿を探す。
いない―
「どこだ?」



061219

毎度、毎度、
馬鹿正直に正門から突入するのは何故だ?
馬鹿だから。
「ちがうっ!」
正面が美鈴の持ち場だからだ。
毎回、毎回、
ほとんど一方的に勝利しながら、
それでも飽きないのは何故だ?
馬鹿だから。
「ちがう、ちがうっ!」
迎撃に上がってくるのが美鈴だからだ。
何故、こんなに楽しいのか?
「なんでだろうなー?」
魔里沙にもよくわからない。
馬鹿なのかもしれない。
が、
問答無用で蹴散らすこと、
それが楽しいわけではない。
「ぜったい、そんなんじゃないぞ」
それではただのイジメっ子ではないか?
「そんなんじゃなくて」
なくて?
「なくてぇ…あーっ、なんでだっ?」
もういい。
考えるな。
動け。
廻るな。
真っ直ぐ突っ走れ。
それが霧雨魔里沙だ。



061129

夕暮れ時のピクニック。
主の提案。
いつもの気まぐれ。
黙って従う狐と猫。
スキマを抜け、
草に埋もれた石段を登る。
登りきると、
ただ一面の野原。
はるか昔、神社があった場所。
思い思いにぶらつき、佇む三人。
山の端に掛ったまま動かない夕日。
いつまでも終わらない夕焼け。
無言の告知。
無言の了解。



061123

「夜雀」

何と言うか、「新日本紀行」的風景。

これから彼女は、
屋台を置いてある森までこの巨大な獲物を運ぶのである。
重くて飛べないので、たっぷり一里はある道を歩いて運ぶのである。
森に辿り着くと、
すぐに屋台を組みたて、
休む間もなく鰻を捌き、串に刺すのである。
そこでようやく一休みなのである。

・・・ 腰を下ろしてボーっとする雀 ・・・

しかし、
あんまりボーっとしていると何をしてたか忘れてしまうのである。

だから、
憶えているうちにそそくさと仕事に戻るのである。

火を熾し、焼きにかかるのである。
タレを引くのである。
引いたタレが煙に乗って漂いだす頃、
まず、呑んべぇの鬼が現れるのである。
それから、
未成年の魔女や、
いつもツケの巫女や、
下戸の氷や、闇や、虫などが、
夜道や夜空をふらふら流れて来るのである。
時には、
狐や門番が、この世の憂さを捨てに来たりもするのである。

彼女たちを相手に、
夜更けまで、
雀は鰻を焼き、
燗をつけ、
グチを聞いたり、
喧嘩の仲裁をしたり、
食い逃げを追いかけたりするのである。

書いててもう胸が締めつけられるようなのである。

ワシより百万倍は偉いな。